トリガーポイント鍼治療マンガ図書館

第2巻「長年、数々の病院を回っても治らなかった女性の場合」

~小沢院長がマンガでわかりやすく解説する、不定愁訴(ふていしゅうそ)とは~

小沢院長
みなさんこんにちは!
トリガーポイントでの『本当の鍼治療』を広めるために、日々戦う男、小沢です。

丸山
「トリガーポイント」が何かって?それは前回までをご覧くださ~い!

小沢院長
本日は皆さんに「五十肩」というものについて、正しい知識を得てもらいたいと思います。
それではこちらをご覧ください!

(ビデオ再生)
病院A医師
五十肩ですね。

50代女性患者
え!?

病院A医師
肩を動かしても動かさなくても痛い、肩が上がらない、こういった症状は典型的な五十肩の症状なんです。
まあ その原因は未だに良く分かっていないところがあるので、気長に付き合っていくしかないんですが・・・
薬と湿布で・・・様子を見ていきましょう。

病院B医師
電気治療やマッサージで様子を見ましょう。

病院C医師
毎日リハビリに来てください。
(ビデオ終了)

小沢院長
今見ていただいたのは・・・いわゆる「五十肩」と診断された方に対して、ほとんどの病院や接骨院で見られる会話です。

50代女性患者
そ・・・そうなんです。どこに行っても「電気・湿布・マッサージ」「時間がかかるかもしれない」の一点張りで・・・
先生、教えて下さい!!

50代女性患者
わたし・・・少しでも早く治したいんですけど、この痛みとずっと付き合っていかなきゃいけないんでしょうか!?

小沢院長
いいえ・・・
そんなことはございませんよ!!
それではさっそく説明に入りましょう。

50代女性患者
よ・・よろしくお願いします・・・。

小沢院長
まず「四十肩」「五十肩」というのは何なのか・・・これはわかりやすく言えば、肩の関節運動の障害のことなんです。
代表的な症状にはこのようなものがあります。
①関節可動域の痛みによる制限(肩が上がらない・エプロンを結べない)
②夜間痛(夜寝る時に重力が取り除かれて血流が上昇し発痛物質により痛みを感じるようになる)
五十肩は英語名で「フローズンショルダー」と言います。固まってしまった肩?氷の様な肩?という意味ですね。
しかしこれは春になれば氷は溶けるという意味で捉えられがちですが、「拘縮」と言って肩そのものが固まってしまう方が多いのです。

50代女性患者
え・・やっぱり治るのに時間がかかるんですか?

小沢院長
いやいや・・・自然に治ることを期待して油断していると・・・
拘縮が起こって固まってしまいやすいということです。
しかし早期治療を行えば、早期回復も十分見込めます!
特にこの鍼治療は拘縮してしまっている肩にも外科的な処置が出来ますので安心してください!

50代女性患者
そうなんですね、よかったわ!

小沢院長
それではこちらをご覧下さい。一般的な関節は靱帯でガッチリ固定されているのに対して、肩は良く動かなくてはならない為ガッチリとは固定されていません。

50代女性患者
へ~こうなっているのね。

小沢院長
肩関節は人体の中で最も可動性がある部位です。そのためソフトに固定され、かつ「筋肉で支えられている」というのがポイントなんです。

小沢院長
腕の重さは体重の5%~6%あります。
つまり60キロの人は3キロ~4キロ位でしょうか。つまり「四十肩」「五十肩」とは・・・
肩を柔らかく包んでいた筋肉が長年それだけの重りで引っ張られ続けた結果、疲れ始め痛みとしてメッセージを出している状態のことなんですよ!
より詳しく見てみましょう!肩の筋肉には「筋連結部(作用が違う筋肉が連結している部分)」と「異構造接合部(筋肉が腱に変わる所や腱が骨に付着する所というような異なる組織構成部分)」といった箇所が数多くあるため、摩擦が起きたり引っ張られたりと数々の負担が生じます。
そして負担が生じると、筋肉の中に顔を出してくるのが・・・

丸山
「トリガーポイント」ですね!?

小沢院長
そ・・・その通りです・・・。
我々はこの活性化したトリガーポイントをこの鍼で一つ一つ治療していくことで・・・
「四十肩」「五十肩」の早期回復を・・・実現してきました!!
ネットでは「放っておいたら自然に治る」と書いてある事が多い「五十肩」ですが、「放っておいたら固まる可能性がある」と認識する方がいいと私は思っています。
みなさんも肩の痛みにお困りでしたら、是非正しい知識の下、正しい治療を行ってくださいね!

丸山
次回の講義は『ひざ』で~~す!

国立おざわ鍼灸・整骨院のホームページはこちら
国立おざわ鍼灸・整骨院のホームページはこちら