トリガーポイント鍼治療マンガ図書館

第6巻「世界中で注目されるドライニードル=鍼治療」

~小沢院長がわかりやすく解説する、鍼治療を西洋医学やWHOも認める理由~

丸山
みなさんこんにちは!いつもこの漫画を読んでくださってありがとうございます!今回は小沢先生に代わって私の方からお話をさせていただきますね!
皆さんは「鍼(はり)」と「注射」の違いって分かりますか?
そりゃ注射はおクスリを通す「穴」が空いてるわけですから、全然違う!って思いますよね?
でも私が今回みなさんにお伝えしたい「違い」っていうのは、そういうことじゃないんです!
ではこちらの図をご覧ください。するどく尖っているというイメージの注射針なんですが、拡大してみると実はこんなにも表面がザラザラしているんです。
一方こちらは、見てください!(鍼灸師の使う鍼)こんなにもツルッツルなんです!
注射針は穴が空いている構造上、どうしても完全に滑らかって訳にはいかないですよね。
それで何が言いたいかっていうと・・・

小沢院長
そう!身体にかかる負担が段違いなんです!!

(丸山 ちょっと先生!いきなり入ってこないでくださいよ!)
(小沢院長 いや・・出番無くなっちゃうかと思って・・・)
(丸山 も~う)

小沢院長
さあ、ここから大事な話になっていきますよ!!時はさかのぼって1980年代。日本の麻酔科ペインクリニック(ペイン(痛み)クリニックとは病気に伴った痛みや不快な症状を和らげることを目的としたクリニックのことです)では、トリガーポイントと呼ばれる部位に麻酔薬を少量注入することで、筋肉から発せられる痛みの鎮痛を行っていました。そう皆さんご存知、あの「トリガーポイント」です!
しかし麻酔薬を注入しなくても麻酔薬を注入したかのような痛みの鎮痛作用が在ることもありました。しかしそのメカニズムは当時解明されていませんでした。
そこからトリガーポイントへの興味が生まれ現在まで発展してきました。この様に麻酔薬あるいは薬液を注入しない鍼施術のことをドライニードリング(DRY Needling)と言います。

丸山
対して注射針で麻酔薬を注射するのがウェットニードリング(Wet Needling)って言うんですよね。

小沢院長
その通りです。
欧米では一部の麻酔科医が細い注射針を使って施術(ウェットニードリング)をしていました。しかし注射針は組織を切って挿入するため筋肉の組織損傷が起こります。
そこで組織を押し分けて挿入できる東洋医学の鍼が注目されました。
薬液を注入しない鍼=ドライニードル、それによる施術=ドライニードリング
ドライニードルという発想があったから私たちが提唱する、鍼を使ったトリガーポイント治療が生まれたのです! そして現在に至り、痛みと痺れの疼痛緩和の研究がされている、というわけです!

丸山
これまで先生がお話しされていた「トリガーポイント治療」にはこんな歴史があったわけですね~~!

小沢院長
私がトリガーポイント治療の中でもドライニードリングを勧める最大理由は、医原性の副作用が皆無という事です。
逆にウェットニードリングは主に局所麻酔薬、ステロイド剤などを注入します。当然副作用(①感染・回復遅延 ②組織構成の弱体化 ③脂肪組織の局所萎縮 ④皮膚陥凹 ⑤皮膚着色 ⑥視床下部-下垂体系の抑制 ⑦限局性出血・・・など)が起り得ます。
治療効果が同じなのであれば、生体に安全な治療法をお勧めする、という話なのです!

小沢院長
近年ドライニードリングは欧米を中心に世界各国の医療関係者やWHO(世界保健機関)にも認められているんですよ!

丸山
でも先生、欧米では「近年」って、ちょっと遅くないですか?

小沢院長
そうですね、日本でも伝統医学・東洋医学の一分野として、ずっと昔から長く愛されていますしね。
(古画職人絵「鍼師」(打鍼術)江戸時代初期)

丸山
もともと鍼って中国が起源なんですよね!

小沢院長
ええそうです。
最初は石でできた刃物のようなもの(へん石)から始まり、後にできた石鍼が鍼治療の起源とされています。日本には6世紀ごろ伝えられたといわれています。

丸山
中国4000年の歴史!!

小沢院長
そんな「昔のもの」というイメージの鍼も、今では世界中で「ドライニードル」として最先端医療として注目されているなんて なんだかすごいことですよね!
余談ですが「針」と「鍼」、漢字が違うと意味も違います。針:細長くさきのとがったもの 鍼:東洋医学で治療のために打つ縫い針・留め針に似た形の物、またそれを使う療法のこと。
私達は「鍼」のプロです!体の不調を感じたら

丸山 是非まずはお問い合わせください!

国立おざわ鍼灸・整骨院のホームページはこちら
国立おざわ鍼灸・整骨院のホームページはこちら